vacancesは、日々、進化していきます。

「vacances」…、その単語であなたが思い浮かべるものはなんでしょう。
滅多にない休暇に、家族をラグジュアリーリゾートへ連れていくこと?
それとも、予定をぎっしり詰め込んだ、行きたかったあの国への旅行?

どちらも間違いではありませんが、私たちの提供する「vacances」はもっと、手の届く日常。
家はもう、寛ぎ、食事をとり、寝るだけの場所ではありません。
仕事に疲れ、休日には子どもたちをどこに連れて行こう…
なんて頭を悩ませる必要もありません。

これからの時代は、家で働き。家で遊ぶ。
遊ぶように働き、休暇を家で思いっきり楽しみ、活き活きと人生を謳歌する。
私たちの考える「vacances」は、人生をポジティブにしてくれる必要不可欠なスパイスです。

この季刊誌発行にあたり、私たちは何度も思いを馳せ、
試行、試作を重ね「vacances」がある暮らしを追求しました。
モデルハウスは、コーディネート・食材・映像・音楽・香りなど設えすべてをふさわしく。
きっと、長々とした説明なんて必要なく、五感に響きわたり、
直感で「ああ、こんな暮らしを求めていたんだ」と感じていただけるはず。

それは1度だけの体験ではありません。
私たちは日々追求し、進化し続け、いつでも斬新でわくわくする価値を創造し続けます。
「vacances」があれば、こんなに人生が豊かになる。

「日本は、vacancesが足りない。」

家族が寝静まった夜、テラスの明かりだけでこっそりと、
黒パンにカスピ海のキャビアを惜しむことなくねっとりと塗り、
大口を開けてかぶりついて黙ってあたりを眺める時。

バリガラスに草花を一輪挿すだけで、若い頃、スミニャックのヴィラで過ごした
男と女のアレコレをちろちろと思い出す時。

子供たちの帰宅の声を聞きながら、マルセイユの港の漁師に教わった、
素朴、むきだし、気取らないブイヤベースの大鍋に火をいれる時。

スカイバスシアターで映画Le Grand Bleuを観ながら、
ジャック・マイヨール気取りで、さもシチリアの海のようにジャグジーにダイブする時。

きっと思うはずです。なんて、シアワセなんだろう。
どこまで、ゼイタクなんだろう。

モノやコトの時代は終わりました。これからはトキの時代です。
vacances timesでは、vacancesで暮らす人たちのために、
24時間365日、自宅で思う存分楽しめるvacancesのトキを提案していきます。
誌上でご紹介する情報もアイテムも、様々なサービスも、
すべてが、vacancesのトキめきのトキです。

人生というものは時間をどれだけ楽しく過ごしたか、
その結果でしかありません。
日本は、vacancesが足りない。私たちがこの言葉を過去にします。

vacances times、まずは準備号として0号、創刊です。