家族が寝静まった夜、テラスの明かりだけでこっそりと、
黒パンにカスピ海のキャビアを惜しむことなくねっとりと塗り、
大口を開けてかぶりついて黙ってあたりを眺める時。
バリガラスに草花を一輪挿すだけで、若い頃、スミニャックのヴィラで過ごした
男と女のアレコレをちろちろと思い出す時。
子供たちの帰宅の声を聞きながら、マルセイユの港の漁師に教わった、
素朴、むきだし、気取らないブイヤベースの大鍋に火をいれる時。
スカイバスシアターで映画Le Grand Bleuを観ながら、
ジャック・マイヨール気取りで、さもシチリアの海のようにジャグジーにダイブする時。
きっと思うはずです。なんて、シアワセなんだろう。
どこまで、ゼイタクなんだろう。
モノやコトの時代は終わりました。これからはトキの時代です。
vacances timesでは、vacancesで暮らす人たちのために、
24時間365日、自宅で思う存分楽しめるvacancesのトキを提案していきます。
誌上でご紹介する情報もアイテムも、様々なサービスも、
すべてが、vacancesのトキめきのトキです。
人生というものは時間をどれだけ楽しく過ごしたか、
その結果でしかありません。
日本は、vacancesが足りない。私たちがこの言葉を過去にします。
vacances times、まずは準備号として0号、創刊です。